ベルリンのすぐ南にあるポツダム宣言で有名なポツダムにはオランダ人街があり、ナウエン門(Nauentor)の東側に広がっています。 その地区に入った途端にそこは全くの別世界、赤い煉瓦色の家々が並んでいるのです。

ナウエン門、小さいけれどトラムが通ります 門の側のカフェ、1878年創業

オランダ人街が出来たのはかなり昔で、オランダ地区と言っても現在のアムステルダムに見られる様な街並みではなく、 フェルメール『小さな通り』に出てくるような切り妻のファサードの家々が多く並んでいます。 インドネシア料理のレストランもありません(笑)。

17世紀頃のフェルメールの絵に出てくる様な家々が並び、ポツダムの街中に突如表れる全くの別世界です。

この日は天候にも恵まれ、空の青さと家々の赤色が綺麗に映える中を歩くのは本当に気持ちよく楽しかったです。 私達以外にもたくんの人が訪れていました。

聖ペーター&ポール教会 汽車型の観光ツアーバス 天気も良く、花も綺麗に咲いてます

街中で見かけた"オランダっぽい"ものですが、最初に目に留まるのが木の雨戸(?)でした。 外側に開く木製の外戸で、オランダ旅行で訪れたアムステルダムのアンネ・フランク・ハウスや レンブラントの家も確かこういうのが付いていました。次に見つけたのは、ある家の庭にあった風車小屋です。 もちろん庭に置かれている飾りなんですが、風車はいかにもオランダって感じがしますよね。 そうそう貸し自転車屋もありました。これなんか正にオランダでしょう(笑)。

なかなかお洒落な雨戸ですよね オランダと言えば風車でしょ(笑) 貸し自転車屋さんです

この日は日曜日だったのですが、お土産屋という位置付けになっているのでしょう、 雑貨屋さん、陶器のお店、アンティークショップなどなど、結構多くのお店が営業してました。 面白かったのが、とある古本屋さんです。そこの店長とおぼしきおじさんは店先で商品の本を自分で読みふけっていたんです。 なるほど、好きだからこそやっているお店なんだなぁと思って見ていたんですが、 その時、うちの奥さんがあることに気がつきました。「あのおじさん、ロートレックの絵と同じ格好してる...」

黄色のベンチがお洒落 これは玄関にでも置くのかな(笑) 絵の中の人と同じ格好!!

そうなんです。店頭に置いてあるロートレックが作成したポスターの絵の人と同じ格好ではありませんか!! ロートレックが描いたのは、シャンソン歌手であり酒場ミリルトンの経営者であったブリュアンです。 独特な服装と特異な風貌をしていた彼をロートレックがポスターに描いたわけですが、 そのブリュアンと同じ格好をしているんですよ。ロートレックのファンなのか、それともブリュアンに惹かれているんでしょうか(笑)。

私達もカフェで一休み。入ったカフェは美味しそうなチーズケーキがカウンターに置いてあったお店です。 ほとんどのお客さんは外でお茶してましたが、日差しが結構強かったので私達は店内の席に座りました。 壁に絵が掛かっていたり、それでいて装飾が過ぎていない静かな店内は雰囲気も良く、ゆっくりとお茶を楽しめました。

こちらがお茶をしたカフェ 静かで落ちつたい雰囲気 ケシの実のソースです

頼んだチーズケーキの上と中にある黒いソースはケシの実で、ケーキも甘すぎずしっとりとしていて美味しかったです。 他にもチェリーのソースのもありました。

この日に買った品は、ニワトリ(黄色いけれど赤いトサカがあるのでヒヨコではなくニワトリでしょう)の塩・胡椒入れです。 でも、テーブルの上のアクセントして十分なので、塩も胡椒も入れずに置いてあります。

こちらのお店で購入しました あるだけで人目を惹くニワトリです(笑)

日曜日にも幾つかお店が開いてますし、ベルリンともポツダムとも全く雰囲気が違う雰囲気のオランダ人街。 天気の良い日に散歩とお茶をしに来るのにピッタリの場所でした。

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