最近は日本でもドラム式洗濯機が人気のようで、価格が高くても売れているとニュースで読みました。 そこで今回は、我が家で活躍する洗濯機をご紹介しながら、こちらでの洗濯事情(?)をお伝えします。

こちらではドラム式が普通です(他のタイプは見かけたことが無いです)。 我が家の洗濯機もドラム式で、高さ86cm・横幅60cm、前に扉が付いているタイプです。 こちらの洗濯機はほとんどがこの形をしてます。 機種によっては上側に扉が付いているのもありますが、その場合でも洗濯層はドラム式です。 日本製品はドラム式でも、扉が上側にか斜め前上に付いている物がほとんどで、前扉の横置きはなかなか無いようです。

前扉の利点は写真のように何かの下に据付が出来ることで、製品もそれを前提にスイッチ類も全て前側に付けられています。 実際、我が家の洗濯機もなんとキッチンにあります。洗濯機をキッチンに置くの!? 私もこちらにて最初はビックリしたのですが、こちらでは普通のことなんです。 あとはバスルームに置いている家庭もあります。そう、水周りを集めてあるわけでして、それがキッチンなのかバスルームなのかという違いだけなんです。 こちらのキッチンもちゃんと下に設置出来るように初めから考慮されています。 この設置場所の空間の高さも統一されているようで、キッチンも洗濯機もこの高さでの設置を前提に作られています。

キッチンに設置されてます 扉は前側に開きます

上の左側に引き出し式になっている洗剤や柔軟材を入れる口があります。 右側に前洗い用洗剤、真中に通常の洗剤、左側には柔軟材を入れます。

洗濯のコースやその他の設定は洗濯機によって異なります(もちろん多機能な機種はお値段が高いです)。 我が家のは洗濯水の温度は冷い(Kalt)からなんと95度まで選べます。 95度は使ったことはありませんが、ガーゼや綿のベッドカバーなど、洗濯と殺菌をしたい時に使うようです。 脱水の強さも選ぶことができ、数字は1分間の回転数を表しています。最高は1200回転/分。 日本の洗濯機が脱水時にどれくらいの回転数で回っているのか知らないのですが、この回転数は凄いですよ。 機種によっては最高1500回転/分が選べるものもあります。車のアイドリング時より回ってます。凄いですよね(笑)。

左上にある洗剤を投入する引き出し 洗濯温度と脱水の回転数が選べます 洗濯コースとオプションはこのダイヤルで

一番右側についているのは洗濯コースを選ぶダイヤルです。 煮沸洗い(Kochwaesche:所要1時間55分)、色物洗い(Buntwaesche:同2時間)、洗濯可物洗い(Pflegeleicht:同1時間30分)、丁寧洗い(Feinwaesche:同45分)、 ウール(Wolle:同40分)、お急ぎ洗い(Schnelle Waesche:同30分)、手洗い(Handwaesche:同35分)の7つのコースが選べます。 これに自分で先程の温度と回転数を自分で変えることも出来ます。

洗剤は日本の物と基本的に同じですが、こちらではまだコンパクトタイプではない大箱(1回の使用量も多い)のも普通に売られています。 現在使用中のもこの大箱タイプです。この手のがよく特売品で安く売られていて、はい、これも安売りの時に買いました。 『シュレック2』の絵が印刷されているのはキャンペーン物だからです。中に宣伝用のおまけDVDまで入ってます(笑)。

日本でも普通だった大箱 これが重要なんです

その隣のは"カルキ止め"です。箱の大きさは日本の洗濯洗剤と同じくらいです。 で、この"カルキ止め"が非常に重要なんです。洗濯時にこれを洗濯洗剤と混ぜて使います。 なぜこれが重要かというと、こちらの水にはカルキがたくさん含まれているので、そのままの水で洗濯機を使い続けていると、 洗濯層や排水パイプにカルキが詰まってしまって洗濯機そのものが使い物にならなくなってしまうんです。カルキ、恐ろしや〜!!。

前扉のドラム式洗濯機、なかなか便利です。日本に帰任される方で洗濯機を日本に持っていく方もいらっしゃいます。 電源には変圧器を使用する必要がありますが、配管などは問題なく出来るそうです。 あと、前扉というのがやはり便利で、キッチンではなくても、例えば洗面台の下に設置することがこのタイプだと可能なのです。 実際、私の友人がデザイナーズマンションを購入した際にドイツ製の洗濯機をビルトインしました。場所も取らなくて良いですよね。

home
inserted by FC2 system