ベルリンのメッセで輸入市が開催されたので行ってきました。

ベルリン輸入市は、衣料品・革製品・手工芸品・生活雑貨・絨毯・篭類・陶器などの見本市で、65カ国・560展示が集まる見本市です。 この見本市には専門業者(卸や仲介業者)だけでなく一般消費者も入場可能で、さらにその場で購入することが出来ます。 出店側は商品の販売ルート獲得と一般消費者の反応がわかり、業者も新しい商品の買い付けや商談の機会が得られます。

お買物大会ですね 大小計12ホール使ってます こちらがメイン会場の入口

と、専門的にはいろいろな意義があると思うのですが、一般消費者にとってはそんな小難しい事はどうでもよく(笑)、 輸入品やその他の商品が並んだ巨大な展示即売会なのであります。実際パンフレットにも輸入市だけでなく他にも3つの会場があり、 全部をひっくるめて"Shopping World"と題打っているくらいですから。

今回は、この見本市で見つけたいろいろなものをお届けします。

まずは亀の置物が入った金魚鉢のようなものから。写真でみると上に火が灯っているのがわかると思いますが、それはローソクが浮いているのではありません。 実はこの鉢の中の液体は油なんです。水の上に浮かべるローソクはよくありますが、油がこうやって入ってる上に火を灯す物は初めて見ました。 油の上に火を灯すための部品が浮いているので、そこ以外には引火しない仕組みになっているのだと思います。

お次は針の道具です。体験コーナーで実際に針治療をやっていました。販売しているのはボールペンのような針の器具。誰でも簡単にツボに針が打てる商品のようです。 この手のものは日本でもよく雑誌の広告ページにあったような気がします。

鉢の中の液体が全て油なんです 日本では珍しくない道具ですね 日本刀の置物、ちょっとしたブーム!?

「キル・ビル」や「ラスト・サムライ」も手伝ってか、ちょっとしたサムライブームになっているようで、日本刀の置物もありました。 中は確認しませんでしたが、まさか真剣ではないでしょう。

会場で多かったのがアフリカ系のお店で、その中でも太鼓を売っているお店がたくさんありました。 太鼓は叩けば音が出る分かりやすい楽器であるせいか、大人も子供もドンドコドンドコあちらこちらで叩いてまして、 そして実際に随分多くの人がこの太鼓を買ってました。いや、本当によく会場で見かけたんですよ、買った太鼓をしょってる人を。

分かりやすのも人気の秘密かも いたるところで太鼓を叩く人が 子供だって太鼓が大好き

アフリカ系ではやはりお馴染みの人形やお面を売っている店も多かったです。ちょっと家に飾るには怖いですけど(笑)。 アジア系のお店では仏像やえびす様などの木彫りの置き物を売ってました。えびす様だったら玄関に飾れそうです。 あと、アフリカ系の木彫りっぽい造り方のサンタクロースの長細い置物がありました。なぜか赤色の他に青色のも。

おなじみのお面や人形です 仏像やえびす様はアジアから サンタのような不思議な木彫りの置物

ちょっと目を引いたのが、2匹の黄色いクマが抱き合う人形です。なかなか愛嬌があると思うのですが、うちの奥さんは「顔が可愛くない」と一蹴でした。 空缶を再利用して造られた車は飛行機のオモチャもありました。これは以前にもどこかのマルクトで見た気がします。

顔はとにかく、ポーズは良いでしょ? 空缶の再利用、品質は...ですが これはドイツ的で素晴らしい!!

ドイツ的だなと思ったのが、木のパネルを組み合わせて作るオモチャです。 大きさや形がいろいろなパネルをプラスチックの大きなネジで固定しながら組み上げ、 座ったり乗ったり出来る椅子・机や車などを作ります。小さなブロックで作るものと違い、実際に乗って遊べるのが凄く良いですよね。

日系のお店が集まった一画があり、茶碗や箸に湯呑みなどの日本の食器や道具などが並んでいました。 また、お寿司を食べるコーナーがあり、ここはお寿司が間に合わないほどの大盛況で、私たちもちょっと食べてきました(値段は街の日本食屋より少々高め)。 実際、この見本市だけに限ったことではなく、ベルリンの日本食レストラン、特にお寿司のお店は賑わっているところが多いです。 平日でも昼食時には席待ちの列が出来ているお店も少なくありません。日本食は人気食なのです。

日本の物が集まった一画 茶碗は箸のセット、湯呑みなど カッパ・鮭・裏巻きで8ユーロ
ここでお茶会が披露されます 白い小石も用意されたミニ庭園 生花教室までありました

見本市の会場には、お茶会用の舞台もセットされており、日に何度かお茶会(Teezeremonie)が披露されているようでした。 他にも盆栽やらミニ日本庭園、さらには生花(Ikebana)教室までありました。来年は日本でドイツ年ということでいろいろイベントもあるようですから、 これをきっかけにたくさんのドイツ人に日本を訪れて欲しいものです。

洋の東西を問わず、アクセサリー特に貴金属のコーナーが女性で大混雑しているのは常なのでしょう。 買う買わないは別として、取り合えず立ち寄ることになっているようです(笑)。

すごい混雑!! 買う買わないは別として アクセサリーが所狭しと陳列 こちらは石のアクセサリー

日本のコーナーでは無いところに、土鍋のような物が売ってました。鍋ではなく炒め物をこれでするようです。 余計な油分などを鍋が吸ってくれるのかもしれません。鍋肌が異なるので日本のような鍋物は出来ないと思います。

踵の部分にバネが付いてる靴はベルリンの靴屋さんでも既に扱っています。某大発明家のジャンピングシューズではありませんよ。 特許としてどうなっているのか、そこはちょっと興味がありますね(笑)

形は土鍋っぽいけど、鍋ではありません 踵の下にバネがあります 石で作られたゲーム盤がいろいろ

綺麗な石で作られたチェスやバックギャモンなどのゲーム盤もありました。値段は確認しませんでしたが、家にあったらちょっとだけお金持ち気分かも。

レストランコーナーで行列が出来ていたのはイスラエルのお店で、ピタ(平らなパンで中が空洞になっており、そこに揚げ物や野菜などを詰め込む)が大人気でした。 以前に行った別の見本市でもイスラエルのお店は大人気で行列が出来ていたのを思い出しました。ドイツ人の口に合うのでしょう。 中国のお店は人気もさることながら派手さでは確実に一番でした。凄い目立ってました。 私たちはここでは食べずに会場を歩きながら、アフリカのお店で買った揚げパンみたいのを食べました。 特に味付けがされていなくて、そのままでは日本人には一味足りない感じでした。

いつも行列のイスラエル 目立ち度はぶっちぎりの一番!! 本当に揚げただけのパン

金・土・日曜日にはホビー館が特設されます。そして行ってみてビックリです。ホビー、まさに何もかもがホビー、そして何もかもが本気のホビー(笑)。

ラジコンカーのレース用に設置された大きなサーキットと、その横のピット席。ピットでは競技者と思しき方々が真剣にマシンをいじってました。 本当に本気の世界です。

特設サーキット サーキット脇に並んだピット席 真剣です、本気のホビーですから

ラジコンは車だけでなく、電車、船、飛行機、戦車、ヘリコプターなどもありました。 船用にも巨大な池というかプール(水は汚いけど)が用意されてまして、レース用の船や帆船、潜水艦がありました。こちらも本当に本気の世界です。 そうそう、戦車の用にも土や樹木・石などが戦場か山中のように置かれたセット用意されていて、その周りには迷彩服を着て操縦機を持ったおじさんたちがたくさん。 はい、こちらも本当に本気の世界です。

巨大なプールも用意 それぞれ相当に凝ってます 戦車のラジコンもありました
こちらは定番の列車です 本当に飛ぶ飛行機なんです 本邦初公開、手スケボー

面白かったのは手で操るスケボーです。初め見ました(笑)。長さ7〜8cmくらいのスケボーを手で操りながら、 本当のスケボーと同じようにジャンプさせたり手すりを滑ったりさせるのです。足2本で立つのと同じように人差し指と中指だけで操るので、 ジャンプさせたりするにはやはりテクニックがいるようです。

ということで、メッセの一部のホールしか使っていないとはいえかなりの規模でして、日頃の運動不足も祟ってか途中から足が痛くて痛くて(笑)。 それでも楽しみながら一通り回ってきました。当然、"お買い物市"ですから私たちもしっかりお買い物をしてきました。 結構買ってしまいました(笑)。

木組みの家の置物 木を刳り貫いたクリスマス置物 サンタの飾り マガジンラック オリーブ油95% Aleppoの石鹸

【追記】
10月下旬から11月初旬まで日本へ里帰りしてきました。里帰り中に日本でお世話になった皆様、本当にありがとうございました。 おかげで楽しく、美味しく過すことが出来ました。

また、『ベルリン日和』を楽しみにしてくださっている皆様、ちょっと間が空きましたが、これからまた頑張って更新していきますので、 今後ともよろしくお願いいたします。

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