仕事の関係でヨーロッパ内の他の国に出張で行く機会があります。 出張が重なってしまうときは毎週もしくは週2回行くこともありますが、ここ最近は月に1〜2回ですね。 出張は基本的に日帰りです。朝一番の飛行機で飛び、一番遅い飛行機でベルリンに戻ってくるのが最も多いパターンです。

朝一番の飛行機は、行き先や飛行機会社にもよりますが、私が使うものは7:00〜7:30出発の便です。 テーゲル(Tegel)空港はコンパクトで便利な空港なので、出発の40分前までにカウンターに着けば 十分なんですが、それでも朝5:00〜5:30に起床なので、これはちょっと大変です。 また、帰りも一番遅い飛行機で帰ってくるので、乗り遅れたりすると大変で、 すなわちベルリンに帰ってこれません。実は一度だけですが、これをやってしまったことがあります。

ベルギーのブリュッセルへの出張へ行った時のことです。帰りにブリュッセル空港にギリギリに着き、 カウンターまで走って行きました。で、チェックインしようとしたのですが、カウンターの人がもう駄目だと言うんです。 搭乗ゲートの係員に電話して確認したら駄目で、ほんの数分遅かったですと。 ブリュッセル空港は大きくてゲートまで遠いので出発の30分前でチェックインを打ち切るということなのですが、 搭乗ゲートまで走るから!!と言っても、もう全然駄目でした。結局、翌日の夜の便に変更して急遽ホテルをとり、 ブリュッセルにある会社のオフィスで仕事をして、帰って着ました(笑)。

出張で他国へ行った時は、たいてい空港の免税店でお土産を買って帰ります。といってもほとんどの場合は、 その国で有名なお菓子ですね。ベルギーといえばチョコレートですから、ブリュッセル空港ではチョコレートを買って帰ります。 そうそう、ここでトリビアねたを1つ(日本ではやってますよね!?)。 「チョコレート販売量が世界一なのは、ブリュッセル空港である」。これ本当なんです。 ブリュッセル市内にある有名店でも年間販売量は45トン前後なのに対し、 ブリュッセル空港の免税店では年間650トン!!(以前は800トンを越えていたとか)。 500gのパッケージに換算すると15秒に一箱のチョコレートが買われていくそうです。 このねた、あなたの"へぇ〜"はいくつぐらいでしょうか(笑)。

さて、ブリュッセルの話が長くなってしまいましたが、今回はロンドン出張の話です。 ロンドンへの出張は3ヶ月ぶりでした。7:25発ヒースロー行の飛行機で出発、22:30着でベルリンに戻ってくる日程でした。 朝5時20分に起床して空港へ行きました。搭乗はほぼ時間通りだったのですが、やっぱり出発が30分遅れました。 なぜかヒースロー行のBA便は毎回遅れるんですよねぇ、もう慣れっこになってますけど。

現地で仕事を終えて、ヒースロー空港に余裕を持って到着しました(逃したら大変なので)。 今回は奥さんから英国のクマで有名なメーカーのお店でスリッパを買ってきてほしいと頼まれていまして、 タクシーを降りて、時計を見て免税店による時間が残っていることを確認しながら、ターミナルに向かって歩いてました。 そのときです。一緒に行っていた同じ会社のメンバー(英国人)が、 「ほら、ロン・ウッドだよ、ローリングストーンズのロン・ウッド」と言うのです。 そちらを見てみると、あらま、本当にあのローリングストーンズのギタリストであるロン・ウッド(Ronnie Wood)が、 同じようにタクシーを降りて歩いてくるではありませんか!! 日本では考えられませんが、付き人がいるわけでもなく、 警備の人が付き添うでもなく、本当に普通に一人でタクシーを降りターミナルに向かって歩いているんです。

残念ながらデジカメを持っていなかったので写真は取れませんでしたが、 サインをお願いすると、「ギリギリなんだよね(笑)」といいながら、笑ってサインしてくれました。

これがロン・ウッドのサイン!!

私はベルリンを出発するときにチェックイン済みだったので、国際線乗り場方面に向かって歩いていると、 今度はロン・ウッドの方から「ゆっくり歩いていて遅れないように!!」声をかけてきて、笑いながら小走りに私を抜いていったんです。 私も「ありがとう、ロン。良いフライトを!!」と返事をして、笑いながら手を振って別れました。 ちょっと興奮してしまって大声で返事をしてしまったのですが(笑)。 ローリングストーンズのメンバーと空港で普通に会話をするなんて、日本ではとても考えられない出来事でした!!

もらったサインが入った鞄をしっかり抱えつつ、Harrodsのお店へ行きました。 頼まれていたスリッパは今回も見つけることが出来ませんでした。機会がある毎にこの免税店によるのですが、 一昨年の2月に一度見かけたきりなんですね、そのお目当てのスリッパは。 ま、こういう場合はクッキーでも買って帰るのが通常なんですが、いましがた素晴らしい経験とお土産を手にしたし、 免税店には既にクリスマス用品が並んでいるし、ということで、Harrodsの2003年版クリスマスベア(中サイズ)を買ってきました。

Harrods 2003年版クリスマスベア

帰りのベルリン行きの飛行機は、またもや30分以上遅れた上、ベルリンについてから降りるためのタラップ接続が、 どういう理由だか分かりませんがなかなかされなくて(機長はタラップが付きました&離れましたのアナウンスを繰り返してましたが)、 結局、ゲートに降りたら既に23時20分!!。いろいろあって、"The longest day of my life"(Jack Bauer風)のセリフが似合いそうな長い一日でした。

家に到着後、Harrodsのクマは玄関に、ロン・ウッドのサインはノートからそのページを切り取って飾り棚に、それぞれ陳列してあります。

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