第30回ベルリンマラソンが9月28日(日)に開催されました。昨年は高橋尚子選手の出場もあり日本でも生中継をやっていたようですが、 今年は残念ながらなかったようでね。応援に行ってきましたので、早速お伝えします。

まず、今年はコースが変更されたということです。昨年までのコースを知らないので私には比較は出来ないのですが(笑)、 ニュースによるとカーブが増えたんだそうです。それでも坂道が少ないからでしょうか、屈指の高速コースと呼ばれているようです。

名所を示した地図で分かりやすコースが説明されてます 地図に記入されたコース図。ベルリンに詳しい人向き!?

スタート地点は、6月17日通り(Str. des 17.Juni)の戦勝記念塔ジーゲスゾイレ(Siegessaeule)の約500m手前付近です。 最初は西に向かい次に北上してから東へ向かい、ドイツ連邦議会議事堂(Reichstag, Deutscher Bundestag)の前を通ってミッテ(Mitte)へ入り、 テレビ塔(Fernsehturm)、赤の市庁舎(Rotes Rathaus)の前を通ってからさらに南下、 そのまま旧東ベルリン地区を走ってから西へ向かってから再度南下してステークリッツ(Steglitz)を走り、 U1のブライテンバッハプラッツ(Breitenbachplatz)駅前付近を南端にローゼネックプラッツ(Roseneckplatz)から北東へ向きを変え、 カイザーベィルヘルム教会(Kaiser-Wilhelm-Gedaechtnis-Kirche)、ベルリンフィルハーモニー(Philharmonie)、ソニーセンター前を通って ウンターデンリンデン(Unter den Linden)へ入ります。ブランデンブルク門(Brandenburger Tor)が42km地点なので門をくぐって195m走ってゴールです。

私達が行ったのは、ブライテンバッハプラッツ駅からすぐの26km地点付近です。到着したのが9時45分頃、先頭集団が通過する予定時刻は10時17分頃なので、 まだ30分くらい余裕がありました。で、行ってみるまで知らなかったのですが、その前に車椅子部門があったのです。 車椅子部門の先頭集団は9時30分頃に既に通過してしまっていました、残念。

さっそうと走る選手達 午前中の日差しを背に浴びて

待っているうちにどんどん観客も増えてきました。そしてついに男子の先頭集団がやってきました。 スポンサーになっているSmartの車が先導しています。残念ながら先頭団には日本人選手はいませんでした。

先導車はSmart こちらが先頭集団 赤のウェアがテルガド選手

マラソンを見るたびに思うのですが、本当にすごい速度で走ってますよね。あの速さで42.195km走るんだといつも驚きます。 さて、男子選手がしばらく続いたあと、女子の先頭集団がやってきました。

男子の他の選手に混じって女子先頭集団 橋本選手は2番手につけています

いました、いました、女子の先頭集団には日本人選手が。期待の橋本選手は2番手で通過していきました。 やっぱり日本人選手がいると応援にも力が入りますね。特にこの辺りの沿道で応援している日本人は 私達以外は見かけませんでしたから、なおさら力をこめて応援してきました。 と言っても、女子の先頭集団もすごい速度で走りすぎて行ってしまったので、あっという間でした(笑)。

その後は一般参加の選手です。今年の参加選手は4万7500人、もう途切れることなくどんどんやってきます。 面白いヘアスタイルの人もいました。また沿道の知り合いに写真を撮ってもらったり、飲み物をもらったりする人もいて、 この辺りは本当に楽しみながら走っている感じですね。

ちょっと行ったところに給水所があったのですが、その付近のコース上はコップだらけで、 沿道の方にも飲み終わった後のコップがぴゅんぴゅん飛んできました(笑)。

黄色い車のところが給水所 選手が使用するんです

水を飲めばあちらもということで、ちゃんとトイレも設置してあるんです。もちろん順位とタイムを争っている 各国を代表するような選手はマラソンの途中でトイレにいくことはほとんどありませんが、 一般参加の選手で途中トイレに行く人が結構いたんです。これは私も始めて知りました。
(随分前のことですが、ある大会でトイレに寄ったのに大会記録で優勝した日本の女子選手がいましたね。凄過ぎます)

そうそう、応援している側も心得た人が多く、笛とか音が出る道具みたいのとか色々と持参してるんです。 鍋の蓋と棒をもってカンカン大きな音を鳴らしている白髪のおばあさんもいました。本当ですよ(笑)。 そして、太鼓の音もしていたのでそちらに行ってみると、沿道で演奏している人たちがいました。

白い胴着の3人衆 柔道、空手、フィットネス!? 笛と太鼓でノリノリ

なんと背中に"NIPPON Berlin"と刺繍のはいった胴着を着ているではありませんか!! "Judo Karate Fitness"と書かれた 幕を立ててその前で演奏していました。もちろん太鼓はノリノリのリズムです。 この人たちは、先の車椅子部門で演奏し、そしてこの男子の先頭集団が来た頃からまたずっと演奏し続けているんですよ。 その前で踊っている子供もいたりして、さすがベルリンマラソン、応援する方も半端じゃありません(笑)。

さて、大会の結果ですが、男子はポール・テルガド選手(ケニア)が2時間4分55秒の世界最高タイムで、 女子は我らが日本の橋本康子選手が2時間26分32秒で優勝しました。テルガド選手はそれまで世界記録を43秒以上も縮めて、 初の2時間4分台という大記録、橋本選手の優勝は日本人選手のベルリンマラソン4連覇を成し遂げるものと、 どちらもすごい結果でした。こんな凄い結果が出るんなら、ゴールするところを見たかったなぁ!!

え? なんで26km付近という中途半端な場所で応援していたかですか? 別に大した理由はなくて、単に家から一番近かったからなんです、それだけなんです。 ゴールが見えるところに応援しに行っとけばよかったなぁ...(ちょっと後悔)

過去5年の大会優勝者
男子 女子
2002 Raymond Kipkoech KEN Naoko Takahashi JPN
2001 Joseph Ngolepus KEN Naoko Takahashi JPN
2000 Simon Biwott KEN Kazumi Matsuo JPN
1999 Josephat Kiprono KEN Tegla Loroupe KEN
1998 Ronaldo da Costa BRA Marleen Renders BEL
大会記録ベスト5
男子 女子
1 2:06:05 [1998] Ronaldo da Costa BRA 2:19:46 [2001] Naoko Takahashi JPN
2 2:06:44 [1999] Josephat Kiprono KEN 2:20:43 [1999] Tegla Loroupe KEN
3 2:06:47 [2002] Raymond Kipkoech KEN 2:21:49 [2002] Naoko Takahashi JPN
4 2:06:49 [2002] Simon Biwott KEN 2:23:44 [1997] Catherina McKiernan IRL
5 2:06:52 [2002] Vincent Kipsos KEN 2:23:58 [1999] Marleen Renders BEL
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