10月の後半からベルリンもどんどん寒くなってきました。一時は朝晩の気温がマイナスまで下がり、日中の最高気温が5度なんて日もありました。 最近は少し持ち直して、最低気温も3度前後、最高気温は10度前後の日が続いています。もちろんそれでも木々はすっかり紅葉し、 道路や広場は落ち葉だらけの光景です。

黄色くなったティアガルテン すっかり秋模様

日本に比べて湿度が低いため夏の蒸し蒸しは無いのですが、そのぶん冬の乾燥も日本以上です。 放っておくと、手や唇が室内でもカサカサになってしまいます。手っ取り早い乾燥対策は室内に洗濯物を干すことで、 ちゃんと洗濯物が乾きますし部屋の加湿にもなり一石二鳥です。 とはいえ、それだけでは全然追いつかないことを昨年に経験済みなので、今年はしっかり乾燥対策を取ろうと考えていました。

そんな中、チボー(Tchibo)というお店で便利で素晴らしいアイディア商品を見付けました。 ステンレス製の筒が2本セットになっていて、それを引っ掛けるフックが付属しているものです。

2個入りパッケージ 径5cm×長20cmの筒

ドイツで最も典型的な暖房器具はハイツング(Heizung)と呼ばれるヒーターです。 それぞれの家・建物の地下にある大きなボイラー室で集中的にお湯(設備によっては不燃性オイル)を沸かし、 それを各部屋まで管を通して常時循環させる仕組みです。温度設定が出来ますから、 各部屋に設置されたハイツングは室温が低ければお湯を引き込んで熱くなり、不要なときはお湯を引き込みません。 火を使わない暖房なので、部屋の空気は汚れません。

そう、このどこの家にもあるハイツングに目を付けたのが、この商品なのです。

冬の強い味方、ハイツング ぶら下げるだけの簡単設置

フックを使ってステンレス製の筒をぶら下げ、その中に水を入れておくわけです。もちろん花を生けるわけではなくて(それも良いかも)、 ハイツングが働き始めると筒の中の水も暖かくなります。熱くなるといっても沸騰する程に温度が上がるわけではありませんが、 蒸発を促され、部屋が加湿されるわけです。これは素晴らしい!! ただ水を入れてぶら下げておくだけですから音もしないし余分な光熱費を使わずに済みます。 環境にもお財布にも優しいアイデア商品なのです。もちろん、すぐさま購入して我が家のハイツングに付けました。

で、使ってみました。使ってみたんですが、水はそんなに減っていかず、どんどん蒸発している様子がありません。 そして部屋も乾燥が和らいでる感じもしないんですね。もちろん無いよりは良いんでしょうけど、 乾燥対策としては、う〜む...。

加湿は加湿器が一番お上手

結局、加湿器を購入しました。別の買い物で寄ったオビー(OBI)というお店でちょうど安売りをしておりまして、 お値段は49ユーロ。"餅は餅屋"とは良く言ったもので、しゅう〜しゅう〜と頼もしい音を立てつつ白い湯気を出して加湿します。 毎晩、寝る前に1時間ほど部屋を加湿しておくのですが、部屋に入った瞬間に乾燥していないのがハッキリ分かる程の効果をもたらしてくれます。

日本・ドイツを問わず部屋の乾燥でお悩みの方、素直に加湿器の購入をお勧めします。

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