Sバーンのアレキサンダー広場(Alexanderplatz)駅からすぐの場所に、遠くからでも目立つテレビ塔(Fernsehturn)があります。

テレビ塔は、旧東ドイツが1965年から53ヶ月の期間かけて建造されたものです。 これは当時、旧東ドイツの通信網を発達させるという目的もありましたが、同時に政治的なシンボルとして、 すなわち社会主義国家を代表する、遠く離れた場所からも見える建造物として建造され、1969年10月3日に正式に稼動を開始しました。

1989年の東西ドイツ統一後、1995年から1996年にかけて内部が全面的に改築されて、今や年間100万人が訪れる観光スポットになっています。

高くそびえるテレビ塔 下側のガラス窓2段の部分 はい、ここが回転展望カフェです

塔の高さは365m、地上から203mのところに展望台と回転展望カフェがあります。 このカフェは30分で1周しますので、お茶をしながらゆっくりベルリンの街を上から眺めることが出来ます。

ゆっくり回転式、ベルリンの街を上から眺められます

上から眺めてみると、旧東ベルリン地区の再開発の状況が見えました。新しいタイプのマンションがどんどん建設されていました。 中には結構カラフルなものもあります。その一方、もう人が住んでいない廃墟のような古い建物もたくさん残っています。 これらが混在している様子は正に再生途上のこれからの場所、という雰囲気のような気がします。

「ティアガルテン」と「6月17日通り」 旧東ドイツ地域の新しいマンション群 こんな色したマンションも

ここを訪れて始めて知ったのですが、「世界大タワー連盟(World Federation of Great Towers)」というのがあるんです。 1989年に設立され、条件を満たす塔が会員になれるんだそうです。もちろん、日本の東京タワーも入っています。

東京タワー、惜しくも敗れる 世界大タワー連盟(W.F.G.T)

ちなみに、2004年11月末の時点で、世界で1番高い塔はカナダのCNタワー(553m)、2位はモスクワのテレビ塔(537m)、 3位は上海のテレビ塔(468m)、ベルリンのテレビ塔(365m)は14位、日本の東京タワー(333m)は19位、フランスのエッフェル塔(324m)は23位、 ということです。

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